先日テレビで見たのですが、洋楽好きの私にとって、胸を張れるような出来事を知りましたので共有します。
心肺蘇生法はご存じの方も多いと思います。呼吸が止まったり心停止してしまった人を助けるために、患者の胸の中央を繰り返し強く圧迫し、蘇生を試みるわけですね。そしてこの動作は、テンポよく行なう必要があり、1分間に100回くらいが良いのだそうです。しかし、1分で100回を計算しながら行なうのは難しい。しかも緊急事態の最中です。
アメリカのマサチューセッツ州に住む女性が、心肺停止状態になった夫に心肺蘇生法を行なったところ、ご主人を蘇生させることに成功しました。彼女は、患者の胸を圧迫するときに、ビージーズの大ヒット曲「ステインアライブ」のリズムを思いながら胸骨圧迫を繰り返したそうです。この曲は、およそ103 BPM:つまり1分間に103拍。最適な速さだったのです。
先月にも、この曲で助かった人がいるそうです。フロリダ州でジョギングをしていた男性が倒れ、通りがかりの人が、やはり「ステインアライブ」のリズムで心肺蘇生を試みたところ、倒れた男性は生還できたそうです。
ディスコブームの波に乗り、映画「サタデーナイトフィーバー」のテーマ曲「ステインアライブ」は1977年に大ヒットとなりました。多くの年配のアメリカ人が知っているはずで、心肺蘇生法の普及には好材料と言えるのではないでしょうか。
メトロノームで測ったところ、「ステインアライブ」の他にも、スティービーワンダーの「迷信」、エアロスミスの「スィートエモーション」、アバの「ダンシングクイーン」など、TEMPO 100に近い曲は多く存在します。緊急時のために選曲しておいてはいかがでしょうか?
(ライブなど、必ずしもテンポが一定とは限りませんので、その点ご容赦下さい)
良い一日を!
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