想像力を掻き立てるフランスのクラシック名曲3選

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メジャー過ぎて、クラシック好きの方には退屈な選曲かも知れませんが、お許し下さい。

概してフランスでは、伝統や様式にとらわれない、自由な作風や演奏方法が魅力の1つではないでしょうか?比較的短めの曲が多くて聴きやすく、何度聴いても飽きる事がない。落語と同じです。

 

1.エリック・サティ 「ジムノペディ#1」

サティは、クラシック音楽の世界では”異端児”と呼ばれた奇才だそうですね。ジムノペディとは、古代ギリシャの神々を讃える祭典を意味すると言われますが、曲を聴いていると、確かに何か、いにしえの懐かしいものに触れたような、デジャブと言うか、タイムスリップしたような浮遊感が漂います。癒しの曲として取り上げられる事が多いようですが、私には、単なる安らぎではなく、枯山水を前にして、座禅を組んでいるような、凛とした静寂が感じられます。

 

2.クロード・ドビュッシー 「月の光」

「ベルガマスク組曲」の第3曲として、あまりにも有名ですね。ドビュッシーと言う人も、伝統的な音楽形式にとらわれない自由な作風で多くの名曲を生み出した人物ですが、この曲は特に秀逸です。それは、聴き手が夜空の下、夜風を感じながら月の光を浴びていると錯覚するほどです。不思議なのですが、この人の曲を聴いていると、五感のうち聴覚以外にも刺激を感じることがあります。お試し下さい。個人的には、フジコヘミングさんの演奏する「月の光」が最もお気に入りです。

 

3.サン・サーンス 「死の舞踏」

3つ目にちょっと怖い曲を選んでみました。神童と呼ばれた天才作曲家の交響詩です。この巨匠には名曲「白鳥」のような、美しく繊細な音のイメージを持っていましたが、この曲は真逆です。フランスの迷信だそうですが、ハロウィンの真夜中に死者がよみがえり、夜明けまで踊り明かすというストーリー。時計の午前零時の音、ヴァイオリンの不協和音で舞踏会が始まり、最高潮に達したあと、鶏が夜明けの到来を告げると、死者たちはサーっと消えていく。これらをすべて演奏で表現しています。シロフォンの乾いた音が骸骨を連想させますね。

 

ここまで書いてきて、共有させて頂きたい名曲を沢山思い出しました。

また次の機会に楽しみましょう。

 

良い一日を!

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