以前に、テレワークの増加に伴い遠隔地に住まいを求める昨今の傾向から、都心から離れた場所での不動産業の活況として、静岡県熱海市の不動産事情を書いたことがありましたが、住まい探しの関連情報から、先日のネットのニュースで見た、埼玉県比企郡にある鳩山町と言うところが「日本一幸せな町」に選ばれたことには少々驚きました。
調査を行なったのは、建設業界大手の大東建託さんで、3年をかけて50万人を対象に行なった結果だそうですが、鉄道の駅もない「陸の孤島」と皮肉られているらしいこの町がなぜ日本一になったのか?東京から車で1時間程度の距離感。環境も悪くはなさそうですが、しかし「日本一」とはすごい。
私は以前、テレワークとかに関係なく漠然と、マンションを購入すると幾らかかるか?土地だったら安く手に入るか?漠然と知りたくなって、関東のあちこちの物件を見て回ったことがあります。しかし、あまりに沢山の物件を見てしまい、飽きてしまった(笑)。今考えるとそれは、建物自体の構造や間取り、或いはスーパーマーケットや駅など、インフラや利便性しか見ていなかったからかも知れません。住む場所を、点と線でしか見ていなかった。1つの反省点です。
定住する場所と考えた場合、その土地の歴史を知るべきだと思いました。昨今の異常気象による自然災害に備え、ハザードマップを確認し、例えば洪水が起きる可能性があるようであれば、火災保険加入の際、水害に備えたオプションを付保するとか考えると思いますが、合わせて土地にまつわる史実も知っておくとよいです。災害の多かったことを示す地名が、印象が悪いという理由で改名した町があったりしました。過去の上に現在の町が存在しているという事です。
便利さに対する信仰も、あまり強いとよくないのかも知れません。私が住んでいるところも、1つの魅力としてあった、直近の大型スーパーマーケットが業績不振のせいか撤退していきました。それで当時はとてもがっかりしたことを覚えています。でも時間が経つと、サステナブルというか、何とかなるもんで、今はそう不便でもないんです。インフラも同様かも知れません。鉄道の駅がそう簡単になくなることはないでしょうが、長い目で見ると変化は起きるはずです。
結論として、土地の歴史を知るとともに、住んでいる人の話をよく聞く事が重要と感じました。町を一番よく知っているのは、長年そこに住んでいる年配の方々。町を形作っているのは「人」ですから。住んでいる人が町の未来を作ります。だから、駅もない小さな町でも、日本一になれるのでしょう。
良い一日を!
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