懐かしい海外研修の記憶 シスコ編

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今からおよそ30年前、1991年の春から夏にかけての話です。サンフランシスコ(以下SFO)へ海外研修に向かいました。日本から直行便で9時間かかりますので、到着時、SFOが朝でも頭の中は夜。非常に眠かったのを覚えています。地球の緯度で言うと、SFOは日本の福島、猪苗代湖あたりに相当します。温暖で過ごしやすかったです。少し湿度を感じるのは、入り江になった地形のせいでしょうか。また日が長いのには少々驚きました。夕暮れ時に時計を見ると夜9時でしたので。遅くまで人手も多く、治安も悪くは感じませんでした。

短い時間でしたが、市内観光して回りました。まずゴールデンゲートブリッジですが、とにかくデカくて長いです。霧がかかっているせいか、橋の先の方は霞んでいて、余計に長く感じました。港の方へ下りていくと、フィッシャーマンズワーフという、魚市場のようなにぎわった場所があります。多くの露店が出ていて華やかでした。その一角にあるレストランで食事をとりました。フィッシュアンドチップスを注文しました。パンとコーヒーがついてくるようです。カンパーニュと言う丸いフランスパンなのですが、パンの内部が削られ、空洞になったところにスープが入っているのです。パンはスープの器代わりでもあったのですね。その時、赤か?白か?と聞かれました。赤はミネストローネスープで白はクラムチャウダーと言うわけです。フィッシュアンドチップスのフィッシュは、大皿からはみ出るほどの長さでした。意外と繊細な味付けで口に合いました。いずれも美味しかったです。ちなみにフライドポテトと言う英語は通じませんでした。フレンチフライが正しいようです。

遊覧船が出ているというので、湾内にある、監獄の島「アルカトラズ島」へも行ってみました。7つの、言語の異なるパンフレットが色別に置いてあり、日本語編を頂きました。現在は使われていない監獄なので廃墟の雰囲気も漂い、歴史の遺物を肌で感じました。

ご存じの通り、市街地は坂が多いので、下りは徒歩ですが、上りはケーブルカーを利用しました。券売機でチケットを買うと、1ドルのおつりがお札ではなく、1ドル硬貨で出てきました。各通りには番号ではなく、1つ1つ名前がついていました。1つ気になったのは、行き止まりになっている通りがあり、暗くて人通りもないので、日中でも歩くときは要注意です。表通り・車道寄りを歩く方が無難です。

外食で朝食をとったときの事です。多くのダイナーが朝食を提供しています。例えると、新聞雑誌とタバコが置いてあるファーストフード店のようなイメージ。日本で言うモーニングサービスは少々高く、6~7ドルくらいだったのですが、トーストが6枚とコーヒー飲み放題でしたので、悪くはないです。量の多さには驚きました。ちなみに”モーニングサービス”では通じません。

中華街にも行きました。横浜の中華街に比べると密集した感じはありませんが、活気はとても感じられました。味付けに特段クセはなく、満足できるものでした。白人の家族も来店していましたし、中華料理が定着している感じが伺えました。帰り際、例のフォーチュンクッキーを渡されました。中を割って、おみくじを見ると、英語でこう書かれてありました。「あなたの未来は天国のように崇高で広大でしょう」。つまり大吉という事でしょうか。

良い一日を!

 

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