ロボット店員が活躍する時代になりました。

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最近あちこちで見かけるようになったロボット。

最初に見かけたのは、ソフトバンクさんの店先で接客を行う人型ロボットのペッパー君でしたか。

私が子供の頃、石ノ森章太郎さんの漫画に出てくるような、当時イメージしていたロボットとはだいぶ違うな、という印象です。とにかく優しい。人工知能のなせる業でしょうか。

私の会社のビルには、数年前から警備用ロボットがいまして、周囲を監視しながらロビーを行ったり来たりしています。立ち止まったりしていると近づいてきて観察されます。私が立ち止まっていたところ、やはり接近してきました。「あっち行け!」と言うと、「ピュルピュル」と変な音をたてて去っていきました。反対に「ご苦労様」と声をかけると、黙ってそこに立ちすくんでいます。嬉しいのでしょうか?変なロボットです。

近所のファミレス「ジョナサン」で見かけるようになったのは、ネコ型配膳用ロボット(画像)。

料理を運んでくれますが、言葉を発し、表情も豊かで、なかなか楽しいものです。人間が運ぶ場合を200~300皿/日とすると、配膳ロボットは400/皿を配膳可能という事で、業務効率化にもなるようですが、一方で雇用機会の減少や、店員とのやり取りが楽しかった、行きつけの店的感覚が無くなっていくような一抹の寂しさも残ります。

SFショートショートで有名な小説家、星新一さんの作品には、しばしばロボットが登場しますが、最もよく知られているのは、やはり「ボッコちゃん」でしょうか。ブラックユーモアも効いていて強い印象ですが、私には忘れられない作品があります。タイトルは忘れてしまったのですが、あらすじはこんな感じです。仲の良い老夫婦がいて、ある時おじいさんが亡くなってしまいます。寂しさに暮れるおばあさん。不憫に思った家族は、おばあさんのために、見た目も中身もおじいさんそっくりのロボットを購入し、おばあさんに会わせます。おじいさんが帰ってきたと認識したおばあさん。悲しみは消え、仲の良い老夫婦の姿が戻りました。しかしやがておばあさんも亡くなり、ロボットのおじいさんは独りぼっち。精密なロボットのおじいさんですから、人間のように悲しみに沈んでしまいます。そこで家族は、さらにおばあさんのロボットも購入。ロボット同士の、仲の良い老夫婦の姿となりました。しかし家族にしてみれば、燃料費という永遠のランニングコストが残ります。そこでロボット2体をロケットに載せて、片道切符で宇宙へ旅立たせました。ロケットを見送る博士と家族の会話で物語は終わります。「これが本当の、永遠の愛ですなぁ」

 

皆さま、良い連休を!

 

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