ふと、かまやつひろしさんの事を思い出しました。
確か、亡くなったのが5年前の今頃、3月初めだったと記憶します。
若い方はあまりご存じないかもしれませんが、1960年代、グループサウンズ全盛の頃、
多くのロックバンドが日本中に蔓延る中で、一際光を放っていた
ザ・スパイダースのギタリストとして多くのファンを魅了していた姿が、
子供ながらも記憶に残っています。
彼の父親は、日本にジャズを紹介し広めた人として知られる、ティーブかまやつ氏です。
いわゆる音楽家系なのかも知れませんが、彼の親しみやすい風貌と音楽に対する姿勢には、
共感する人も多く、年老いてもなお交友が盛んだったという事です。
かまやつひろし氏が作った曲の中に「ゴロワーズ(というタバコ)を吸った事があるかい」
という名曲がありますが、時々思い出してはこの曲を聴いています。
詩を読んでいるかのようなその曲は、何年経っても耳から離れず、
独特の哀愁と当時の感性はそのまま。感慨深いものがあります。
彼が他界する直前の2月下旬に、彼の奥さんも亡くなっていたと聞きました。
病床にある彼は、妻の死を知らされていなかったそうです。
愛妻家でも有名なこの人物、天国では愛する人と再会なのでしょう。
素晴らしい音楽を聞かせて下さってありがとう。
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